不思議の国のバベル
〜解説〜
「不思議の国のバベル」をプレイしていただきありがとうございます。
このページには、シナリオの全ての答えが書かれていますのでまだプレイしていない方は閲覧できません。
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〜解説〜
バベルについて
4人ともバベルについて聞いていますが、それぞれ聞いた形が違います。
●アリス
ピラミッドにいたトカゲから三角形だと聞いた
●時計うさぎ
海にいた魚から四角形だと聞いた
●チェシャ猫
空を飛ぶカモメから丸に一本線が入った形だと聞いた
●帽子屋
地中のモグラから、バベルはまんまるな形だと聞いた
それぞれ全く違う形をしていますが、これはバベルが見る方向によって違う形をしているからです。
ピラミッド側からみると三角形に、海から見ると四角形に、空から見ると丸に一本線が入った形に、地中から見るとまんまるに見えるものがバベルの正体です。
この条件を満たすのが【お茶会会場】です。
見る方向によって全く違う形に見えます。
お茶会会場の床が「お椀のような半球状」であることは時計うさぎが知っていました。また、帽子屋も「お茶会会場の床を滑ってまんなかに行く」という違和感のある方法で移動をしています。
時計について
チェシャ猫が途中で時計を90度回転させてしまったため、大時計の時間はずれてしまいました。
しかし、時計うさぎは自分の懐中時計で時間を確認していたため、正しい時間を知っています。
そのため、時計うさぎとその他の3人では認識している時間が90度分ちがいました。
(ちなみに、ハンドアウト内の時計のデザインも時計うさぎと他の3人では違います)
犯人について
バベルが【お茶会会場】であるのがわかったため、次は誰が【お茶会会場】を壊したのかが焦点となります。
帽子屋は、大時計の針が下向き(時計うさぎの懐中時計の針は左向き)の時間にお茶会会場の窓が割れているのを目撃しています。
チェシャ猫も大時計の針が右向き(時計うさぎの懐中時計の針は下向き)の時間にお茶会会場のほうからガシャンと音がするのを聞いています。
お茶会会場の窓は、時計うさぎが自分の懐中時計で針が右を向いている時間(大時計の針は上向き)には、傷ひとつないことを確認しています。
バベルが壊れた(お茶会会場の窓ガラスが割れた)のは、大時計の針が右向き(時計うさぎの懐中時計の針は下向き)の時間のようです。
アリスと帽子屋はその時間にボールが飛んでいるのを目撃していました。
アリスは自分から見て右から左にボールが飛んでいるのを見ており、帽子屋はアリスが十字路で時計台に背を向ける方向を向いていたのを見ています。
そのため、ボールはクリケット広場がある方向から海側へ飛んでいったことが推測できます。
時計うさぎが「ハートの女王が特大ホームランを打った」のを目撃していること、チェシャ猫が「空を眺めていたがカモメ以外には何も見ておらず、代わりにお茶会会場でガシャンという音を聞いている」ことから、特大ホームランがお茶会会場の窓を割ったことがわかります。
よって犯人は「ハートの女王」となります。
フラミンゴについて
チェシャ猫が探しているフラミンゴは、【クリケット広場】で可哀想に女王様のクリケット用のラケット代わりに使われてしまっていました。
帽子屋のシルクハットについて
帽子屋のシルクハットは、帽子屋の知らない間に大冒険をしていました。
帽子屋はシルクハットをかぶって【お茶会会場】に行き、この時点でシルクハットを置いていってしまいました。
次に時計うさぎが【お茶会会場】にやってきて、お椀状の床を滑りおちてテーブルに衝突してしまいます。この時にシルクハットは時計うさぎの頭の上にのりました。
時計うさぎはシルクハットをかぶったまま【お茶会会場】の外に出ます。
それを見つけたアリスがシルクハットを緑と青の花で飾りました。
時計うさぎは花で飾られたシルクハットをかぶったまま、クリケット広場へと向かいます。そして、そこでシルクハットを下敷きにして座ってしまいました。
シルクハットはぺちゃんこの丸い板のようになり、飾られていた花も潰れて染み付き花柄になってしまいます。
花柄の円形の板になってしまったシルクハットは、カモメに取られて【海】へと運ばれました。そこでチェシャ猫に渡されます。
チェシャ猫は円形の板の真ん中を押して元の形に戻します。しかし、シルクハットとは上下逆に持ったため、取っ手のない袋のように見えました。
チェシャ猫は、これにたくさんの貝殻を詰め込みます。
そして【まんまる石】のところで、アリスにそれをプレゼントしました。
最後にシルクハットを持っているのはアリスです。
帽子屋かアリスの「目標2」が達成できていたら、シルクハットは帽子屋のところへと戻ります。
帽子屋はきっと、素敵な花柄になって、貝殻もたくさん入っているシルクハットをこれまで以上に気に入って、ルンルンで使っていくことでしょう。