以下の文章はキアナが読み上げてください。

CATUSを破壊しなければならない。
こんなのってない。CATUSはなにも悪くないじゃないか。
ルキアが「バグダスト」を仕込んだから、それに意識を乗っ取られてしまったから、なんにもCATUSは悪くないのに、破壊されなければならない。

どうすれば良いのか、必死で考えた。

CATUSを破壊なんて絶対にいやだ。でも、私が破壊しなければ他の誰かによって間違いなく破壊されるだろう。
それなら、せめてこの手でと思った。

手のひらに、金属が割れる嫌な感触が伝わった瞬間、コアは静寂を取り戻した。
崩壊は止まったのだ。

以下の文章は、ランダが読み上げてください。

あれから、数年の月日が立ち、セラフィナは飛躍的に繁栄を取り戻している。
あの日、アルカナ達の記憶が再生できることがわかった。セラフィナは、首都アポスに集約されていた科学技術が全て失われたことにより滅亡に貧していたが、旧セラフィナ時代にアルカナ達が見ていたものを再生したところ、ほとんどの科学技術についてその内容を確認することができたからだ。

勢力間で争っている場合ではないと、4つの勢力は協力しあい、昔の知識を取り戻す道を選んだのだ。

以下の文章は、ビオラが読み上げてください。

ルキアの望みは叶えられることなく瓦解し、昔の繁栄を取り戻しつつあるセラフィナで、もう二度とその願いが叶うことはないだろう。

まさしく、アルカナはセラフィナの守護者だったのだ。

以下の文章は、ワルドが読み上げてください。

科学技術の発展により、アルカナに関する研究も再び進められている。僕は首都アポスにて、アルカナの研究に携わり、破壊されたアルカナCATUSの復旧ができないか試みていた。

結果として、CATUSそのものを復活させることは不可能だったが、奇跡的に壊れていなかった記憶装置を新しく生み出したアルカナに移植することが可能なところまで研究は進んだ。

僕はキアナにどうしたいかと尋ねた。

以下の文章は、キアナが読み上げてください。

私は、記憶装置の移植を望んだ。

ずっと家で保存していたCATUSの体から記憶装置が抜き出され、新たなアルカナへと移植される。

新たなアルカナが起動したその時、アルカナは私を見ながら、一度も忘れることのなかったあの声で「ナーオ」と鳴いた。会いたかったとその体を抱きしめて、失われた時間を取り戻すように、新たな思い出を作りに行った。

 

その後、長い長い月日が流れ、少年少女たちが天寿を迎えたその後も、アルカナたちはセラフィナの守護者として今も続く文明を見守りながら、主人との思い出を追憶している。

私は記憶装置の移植を望まなかった。

私が愛したCATUSはもう失われ、新たな体にその記憶を移植したとしても同一の存在だとは思えないだろうと思ったからだ。私はあの日に破壊したCATUSに、今でも心のなかで語りかけながら過ごしている。

CATUSと過ごした思い出は、大切に大切に心のなかにしまっている。

 

その後、長い長い月日が流れ、少年少女たちが天寿を迎えたその後も、アルカナたちはセラフィナの守護者として今も続く文明を見守りながら、主人との思い出を追憶している。

アルカナの追憶 エンドA